車輌編成
RailSim II では、複数の車輌を連結した編成という単位で列車を走行させます。車輌編成モードでは、車輌を連結して編成を作成する作業を行います。まず、編成リストから編集したい編成を選択します。すでに設置されている編成は一度撤去してからでなければ変更できません。編成を追加したり削除したりするには、編成リストで右クリックして当該のメニューを選択します。
編成に車輌を追加するには、ツリービューから追加したい車輌をダブルクリックするか、車輌を選択してプラグイン情報パネルの下にある追加ボタンをクリックします。車輌を反対向きに連結するには、編成の車輌車両リストから当該車輌を右クリックしてメニューから車輌反転を選択します。車輌追加時に Ctrl キーを押しながらだと、最初から反転した状態で追加することができます。編成全体の加速度や減速度、最高速度は、編成内の車輌から最大のものになります。
車輌プラグインに設定されたスイッチもここで変更できます。スイッチを編集してから車輌を追加すると、その時のスイッチの状態で車輌が追加されます。すでに編成に組み入れられている車輌にスイッチの変更を適用するには、編成の車輌リストからスイッチを変更したい車輌を先に選択しておかなければならないので注意してください。車輌プラグインのスイッチの中には、ひとつ変更すると自動的に編成全体で当該名のスイッチが同じ値に設定されるものもあります。編成全体のプレビューを表示中は、プラグインのアニメーション等が再生されないので注意してください。
作成した編成をテンプレートに保存しておき、後で使いまわすことができます。テンプレートを保存するには、編成リストから保存したい編成を右クリックしてテンプレート保存を選択します。作成されたテンプレートはツリーに追加され、車輌プラグインと同様に扱うことができるようになります。テンプレートには、車輌に設定されたスイッチの値なども保存されます。テンプレートは TrainGroupTemplate ディレクトリにテキストファイルとして保存されます。車輌プラグインを配布する際は、適切な編成をテンプレートとして同時に配布するといいでしょう。
ダイヤ設定
ダイヤ設定モードでは、線路のポイント切替と駅の発車時刻等の設定を行います。まず、設定したいポイントもしくは駅舎を選択します。すると設定パネルが表示されるので、設定したい編成を選択します。ポイント切替やダイヤ設定にはデフォルトの設定があり、編成ごとにデフォルト設定を使用するか個別の設定を使用するか選択することができます。
ひとつの編成に対してルーチンと呼ばれる複数の設定を割り当てることができ、ルーチンの設定が順番に適用されていきます。これにより、同じポイントや駅舎においても順番に異なった動作をさせることが可能です。デフォルト設定に複数のルーチンを組んだ場合、これらはデフォルト設定を使用する複数の編成で共有されます。
ポイント切替では、そのポイントを編成が通過する際にどちらに曲がるかを設定します。「?」を選択するとランダムに曲がります。
ダイヤ設定では、駅舎を編成が通る際にどのような動作をするか設定します。「停車」を選択すると、編成はその駅に指定された時間停車し、進行方向を変えずに発車します。「折返」を選択すると、編成はその駅に指定された時間停車し、進行方向を反対向きに変えて発車します。なお、プラットフォームの前方に線路がない場合、「停車」を選択していても自動的に進行方向が変更されます。「通過」を選択すると、列車は停車せずにそのまま通り過ぎます。なお、駅舎プラグインの設定によっては、「通過」を選択しなくても強制的に通り過ぎるよう設定されたプラットフォームがある場合があります。このような場合、ルーチンに不要な通過処理が含まれているとダイヤが乱れる可能性がありますので注意してください。停車時間の指定には、到着した時刻からどれだけ停車するかを指定する方法と、発車する時刻を直接指定する方法があります。パネル一番下の列車とホームを模したインディケータをクリックすると、おおまかな停車位置を指定することができます。インディケータの上半分をクリックすると細かく、下半分をクリックすると大まかに設定が可能です。「前」「後」は列車が入線してきた方向を示しています。プラットフォームの左右位置や、編成の車輌数、プラットフォームと編成の長さの比等は実際のものとは異なりますので注意してください。
車輌配置
車輌配置モードでは、作成した編成を実際に配置して走行させることができます。編成を配置するには、編成リストから配置したい編成を選択し、配置したいレール上の位置をクリックします。Ctrl キーを押しながら配置すると、配置後列車が自動的に走行を始めます。Shift + Ctrl を押しながら配置すると、列車は反対方向に走行を始めます。
編成を配置後、←→キーにより速度を設定できます。Ctrl キーを押しながら速度を変更すると、高速に値を変更できます。BackSpace キーを押すと、編成の進行方向を反転することができます。Delete キーを押すと配置した編成を撤去できます。リストから編成を選ぶ代わりに、Tab キーを押すことでも編成を切り替えることができます。また、Shift + Tab で前の編成に切り替えられます。
車輌視点
車輌視点モードでは、設置された編成を追跡して鑑賞することができます。速度の変更や撤去の操作は車輌配置モードと同様に使用することができます。ここでのカメラの操作はニュートラルモードに準じます。
Space キーを押すと、列車の運転席からの視点に切り替えることができます。運転席視点では、左ドラッグで視点位置の微調整、右ドラッグで視線方向の変更を行うことができます。Home キーを押すと視点位置のリセット、End キーを押すと視線方向のリセットを行えます。