概要
ニュートラルモードは主に鑑賞を目的としたモードです。レイアウトを眺めたり、スクリーンショットやビデオの撮影に最適です。ニュートラルモードに切り替えるためには Esc キーを押すか、現在のモードのアイコンをクリックして無効にします。
フォーカス機能
ニュートラルモードでは、レイアウトに配置された車輌、駅舎、施設をクリックすることで、対象のオブジェクトにフォーカスを当てることができます。オブジェクトにフォーカスすると、左ドラッグの移動で常に対象物を見ながらの移動ができたり、車輌の走行に合わせて注視点が自動的に移動するなどの効果があります。フォーカスは車輌であれば台車や車輪など、パーツ単位で行えます。フォーカスを解除するには Esc キーを押すか、右クリックします。
オブジェクトにフォーカス中、Home キーを押すとカメラのローカル制御が可能となります。これは、車輌がカーブを曲がった場合等にカメラの方向がこれに追随して動く機能で、ローカル制御モードには水平を保つ HORZ モードと、勾配などの傾きにも合わせる ALL モードがあります。Ctrl + Home キーを押すと、カメラを現在の位置に固定した状態で車輌等の動きを追うことができます。カメラの位置を固定した状態で End キーを押すと、対象物とカメラの距離に応じて自動的に視野角を調整し、一定の大きさで対象物を見続けることができます。視点を固定した状態でも、左ドラッグによるカメラの移動は可能です。
オブジェクトにフォーカス中、Delete キーを押すと列車、駅舎、施設を撤去することができます。
スイッチ編集機能
車輌、駅舎、施設といったユニットには、スイッチという固有の設定項目が設けられている場合があります。オブジェクトにフォーカスを当てると、スイッチを編集するウィンドウが表示されますので、リストから設定項目、選択肢を選んでスイッチの値を変更することができます。車輌の場合は車輌編成モードでもスイッチを変更することができます。また、地形のスイッチはシーン編集モードでしか編集できません。
マニュアル制御モード
マニュアル制御モードは Version 2.11 から導入された機能で、鉄道模型に近い操作感を楽しめるモードです。ネットワークモードもこれと似た操作感になります。マニュアル操作モードへの切り替えはシミュレーション設定で設定を行います。マニュアル制御モードの特徴は以下の通りです。
列車の自動制御は無効になります。列車同士が衝突しそうな場合や、線路の終端に到達しそうな場合でも自動的に減速は行われません。
ダイヤ設定は無効になります。列車は自動的に駅に停車しません。
Alt を押しながら線路上のポイントをクリックすると、そのポイントの分岐方向を直接設定できます。
編成の分割・併合機能が使用できます。詳細は以下を参照。
編成の分割・併合
マニュアル制御モードに限り、ニュートラルモード・車輌配置モード・車輌視点モードにおいて以下の機能が使用できます。
列車を選択した状態で、Shift と Ctrl を押しながらその列車の連結部分をクリックすると、編成の分割が行われます。
列車を選択した状態で、Alt を押しながら列車を別の列車に「衝突」させると、編成の併合が行われます。
画面分割
ニュートラルモードで画面の端にカーソルを合わせ、黄色い枠が表示されたところで左ドラッグすると画面を分割し、複数の視点でシーンを鑑賞できるようになります。分割は縦分割・横分割・縦横分割が可能です。分割された画面をさらに分割することもできます。
分割枠をドラッグすると分割位置の調整ができます。枠を画面の端に移動すると、自動的に分割が解除されます。
画面ごとに異なるシーンを表示させることも可能です。画面ごとにシーンを切り替えるには、目的の画面上にカーソルを移動した状態で Ctrl + ↑↓キーを押します。画面ごとに車輌などのフォーカスを設定することもできます。ステレオ画面モードを有効にしたり、ニュートラルモード以外のモードに切り替えると、画面分割は一時的に解除されます。
画面分割の状態、各画面のカメラの状態はレイアウトデータに保存されます。