RailSim II とは?
RailSim II は 3D 鉄道シミュレータです。コンセプトとしては、列車の運転や鉄道会社の経営ではなく、仮想空間に思い通りの鉄道網を構築することに主眼を置いています。最大の特徴はプラグインによる追加データの自由な製作が可能であることで、プラグインの製作こそが RailSim II 最大の楽しみであるといえるでしょう。
とりあえず始めてみる
最初にインストールされた段階では、起動後自動的にサンプルレイアウトが読み込まれるようになっています。サンプルレイアウトは、殺風景ながらも正確なダイヤ運行や新機能の SSLS を活用したものになっており、RailSim II の雰囲気を感じていただけるものと思います。ひとまず RailSim II を起動していただき、しばらく画面を眺めてみてください。リアルな影の表現は RailSim II の特徴のひとつです。影の処理は負荷が高いため、初期設定では OFF になっておりますが、Ctrl + S キーで影の ON/OFF を切り替えることができますので、ぜひ一度影を ON にして鑑賞してみてください。
RailSim I との違い
RailSim II の前身に RailSim I (Version 1.xx シリーズ) があります。基本のコンセプトはほぼ同じですが、RailSim II はソフトウェアとしては全く一から作り直されたもので、特にプラグインの機能に大幅な機能拡張が施されており、RailSim を楽しむ上でのプラグイン製作の重要性は格段に高くなっています。以下に主な相違点の一部を示します。
SSLS (Scene Split Layout System)
SSLS は RailSim II に追加された新機能で、レイアウトを複数のシーンに分割して、レンダリングの負荷を軽減しつつも広大なレイアウトを作成できるようになります。複数のシーン間はワープと呼ばれる仮想的な接続により列車が往来することができます。
プラグインスイッチ
プラグインにスイッチと呼ばれる設定項目を独自に付加し、ユーザーがスイッチの選択肢を切り替えることにより、単一のプラグインで複数のデザイン等を使用することができます。また、システムが提供する特殊なスイッチの値をプラグインが読み取ることにより、周囲の状況に応じて動的に変化するようなプラグインも作成することができます。
アニメーション
テクスチャによるアニメーションやポリゴンの移動や回転によるアニメーションをサポートしており、列車のドアや遮断機の開閉等、動的な表現能力が格段に向上しました。
シャドウボリューム
RailSim I では地形に対してのみ影が投影され、また複雑な投影面に対してはリアルな影が表現できませんでした。RailSim II はシャドウボリュームという手法を採用し、セルフシャドウを含む全てのオブジェクト相互のリアルな影の投影を表現できます。初期設定では影の設定が OFF になっておりますので、オプション設定から影を有効にしてください。
開発環境
Windows XP
Pentium 4 / 2.53 GHz
RAM 768 MB
DirectX 9.0c
GeForce4 MX 440 / VRAM 64 MB
Visual C++ 6.0
必要環境
Windows 98 以上
DirectX 8.0 以上